ピロリ菌と胃がんの関係はイイ関係?除菌した方がいいの?
厚生労働省研究班の疫学研究にて、ピロリ菌と胃がんの関係について調査研究を行いしました。
1)ピロリ菌感染者の胃がんリスクは、非感染者の5.1倍に上る。
2)ピロリ菌陰性と判定された人でも、過去に感染した事のある「隠れた陽性者」を含めると、感染者の胃がんリスクは感染した事のない人の10.2倍になる。
3)慢性萎縮性胃炎を患っている人の胃がんリスクは、健康な胃を持っている人の3.8倍になる。さらにピロリ菌に感染していると、胃がんリスクは10.1倍に上る。
これを見ると、ピロリ菌に感染している人では、ピロリ菌に感染していない人よりも胃がんになる確率が高くなります。
厚生労働省研究班が行ったピロリ菌についての調査研究は、全国の保健所の管内に棲んでいる40歳から69歳までの男女約4万人を対象に行われました。
この4万人から血液の提供を受けて、ピロリ菌の感染の有無を調べ、そして平成2年から15年間追跡調査を行いました。
この15年間で、胃がんにかかった人と胃がんになっていない人の2つのグループに分けて、それぞれピロリ菌の有無を調べました。
この中で、512人の人が胃がんになり、この512人のうちでなんと94%の人にピロリ菌に感染していました。
この結果から、ピロリ菌感染者の胃がんリスクが計算されました。非感染者と比べると、ピロリ菌感染者の胃がん罹患度は、なんと5.1倍になりました。

